インフィード広告とは?メリット・媒体別の特徴・費用まで完全ガイド | KURO HOLDINGS株式会社

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2025/12/19

インフィード広告とは?メリット・媒体別の特徴・費用まで完全ガイド

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インフィード広告とは、ニュースメディアやSNSのタイムラインの中に表示される広告のことです。コンテンツに馴染んで表示されることで、広告感がない形でユーザーにストレスなく目に留めてもらえます。

本記事ではインフィード広告の出稿を考えている方に向けて、インフィード広告の基本や広告成果を上げるためのコツまで詳しく解説します。

目次

インフィード広告とは

Webサイトで掲載されるインフィード広告のイメージ画像

インフィード広告とは、SNSやウェブサイトのフィード(タイムライン)の流れの中に、同じフォーマットで挿入される広告です。一般の投稿と同様の形式で表示されるため、広告感が少なくコンテンツに馴染みやすいことが特徴です。

 

インフィード広告は主にInstagramやFacebookなどのSNSやニュースアプリなどで幅広く利用することができます。

 

スマートフォン利用の定着やSNS・ニュースアプリの普及により、ユーザーが情報を「フィードで消費する」行動が一般化しています。こうした背景から、フィード内に自然に表示されるインフィード広告は、近年ますます活用が広がっています。

ディスプレイ広告・ネイティブ広告との違い

インフィード広告とよく混乱しやすい広告として、ディスプレイ広告やネイティブ広告があります。それぞれの違いや意味を理解しておきましょう。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ内の広告枠に表示される画像・動画などの視覚的な広告の総称です。主にバナー広告として認識されていますが、媒体によってはGIFや短尺動画もディスプレイ広告に含まれます。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、サイトやアプリ内のコンテンツの間に、自然に溶け込むような形で表示される広告です。検索連動型広告やレコメンドウィジェット型など様々な表示形式があります。

インフィード広告・ネイティブ広告・ディスプレイ広告の関係性

それぞれの位置付けを整理すると、上位概念から次のような関係性になります。

 

1. ディスプレイ広告

└画像・動画を中心とした視覚的な広告の総称

2.ネイティブ広告

└媒体のデザインやコンテンツの文脈に自然に溶け込むよう設計された広告全般

3.インフィード広告

└ネイティブ広告のうち、フィードの流れの中に投稿や記事と同じ形式で挿入される広告

インフィード広告のメリット・デメリット

ここからはインフィード広告のメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。

メリット

ネイティブな広告体験でユーザーの嫌悪感を軽減できる

インフィード広告は、コンテンツに溶け込む形で表示されるため、ユーザーに自然に受け入れられやすくなります。広告にありがちなネガティブな印象を与えにくく、広告に対する嫌悪を軽減できるのが、インフィード広告の大きなメリットです。

視認性が高く、クリック率が上がりやすい

インフィード広告は突然出てくるポップアップ広告とは異なり、ユーザーの行動を妨げずに自然な形で広告を見てもらうことができます。ユーザーの興味や関心に合ったコンテンツとして表示することでよりクリックされやすくなり、通常よりクリック率の向上が期待できます。

モバイルユーザーとの親和性が高い

インフィード広告は、SNSやモバイルサイトのタイムラインにコンテンツと同様の形に表示されます。コンテンツを読むユーザーの視線の流れに沿って配置できるため、よりモバイルユーザーとの親和性が高いと言えます。

デメリット

成果がクリエイティブの質に大きく依存する

インフィード広告はサイトやアプリのコンテンツとコンテンツの間に表示される分、広告感が強すぎたりコンテンツのトーンとずれていたりすると、ユーザーに違和感を与えます。広告の出来栄えによってはブランドイメージを損なう可能性があるため、注意が必要です。

無駄なクリックが発生しやすい

インフィード広告では、広告と気が付かずにユーザーがクリックする可能性があります。そのため余計なクリックが発生しやすいことがデメリットとして挙げられます。

インフィード広告に向いている企業・商材

次に、インフィード広告に適している企業や商材についてご紹介します。

認知拡大やブランド構築を目的とした商材

インフィード広告は、広告感が少なくユーザーに不快感を与えにくい広告です。そのため、認知拡大やブランド構築を目的とした商材におすすめの広告です。ブランドに対するネガティブな印象を避けながら、自然にブランド認知度を高めることが可能です。

商品・サービスの検討期間が長い商材

家や自動車などの高価格の商材は、ユーザーは購入を決定するまでに長い期間情報収集を行います。インフィード広告は、自然なタッチポイントでユーザーとの接触回数を増やすことができるため、検討期間が長い商材に適しています。

比較検討が必要な商材(BtoB、SaaSなど)

BtoBやSaaSなどの商材では、機能や価格などを詳細に複数社と比較検討する必要があります。クリック率が高いインフィード広告とLPで役立つ情報を提供することで比較検討を促すことができます。

インフィード広告を配信できる主要媒体と特徴

インフィード広告を配信できる主要な媒体としては、以下のものがあります。

Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)

Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)では、国内最大級のポータルサイトであるYahoo! JAPANのニュース面などに広告を表示させることができます。性別・年齢を問わず幅広いユーザーにリーチでき、特に40歳〜65歳以上の高年齢層に配信したい場合におすすめです。

 

YDAでは、インフィード面のみに限定して配信する設定はなく、記事一覧やコンテンツ面など、複数の配信面にまたがって表示されます。そのため、インフィード表示を前提としすぎず、どの面でも破綻しないクリエイティブ設計が重要です。

Googleディスプレイ広告(GDN)

Googleディスプレイ広告では、Google ディスプレイネットワークやYouTube、GmailなどのGoogleが提供する様々なサイトやアプリに広告を表示させることができます。特に動画コンテンツを活用している場合にはYouTubeで効果が発揮されやすいので、ターゲットや目的に応じて活用するのがおすすめです。

 

なおGoogleディスプレイ広告(GDN)でも、インフィード面のみに限定して配信する設定はありません。プレースメントを指定すればある程度の調整は可能ですが、必ずしも全ての広告がインフィード面に表示されるわけではないので汎用性の高い広告表現が求められます

Facebook・Instagram広告(Meta広告)

Meta広告のインフィード広告では、ニュースフィード・ストーリーズ・リールなど配信面を細かく指定できます。特にフィード面はインフィード広告の比重が高く、ユーザー体験に溶け込むクリエイティブ設計が成果に直結しやすいのが特徴です。

 

また、プロフィール情報やSNS上での行動履歴に基づいた精度の高いターゲティングが可能なため、ターゲット層に合わせた効果的な広告配信が可能です。若い世代に向けて、精度の高いターゲティングを利用した広告を配信したい場合にもおすすめです。

LINE広告

利用者数国内最大級のコミュニケーションアプリであるLINE広告はLINE NEWSなどに配信でき、日常利用シーンに馴染むトーンや情報設計が特に重要な媒体です。

 

登録情報や行動履歴からユーザーの属性や趣味関心を予測する、精度の高いターゲティングが可能です。業種・業界を問わず、幅広い世代に向けて配信したい場合におすすめです。

 

なおインフィード広告を配信するには、配信面から外部サイト・アプリを除外しましょう。ただしLINE NEWSだけに絞って配信という設定はできませんので、ご注意ください。

X広告(旧Twitter)

X広告(旧Twitter)では、Xのタイムライン上に広告を自然に表示させることができます。広告感が強すぎるとスルーされやすいため、投稿コンテンツに近い文脈・テンポ感を意識した設計が成果を左右します。

 

広告の二次拡散を狙いたい場合や、ユーザーが検索・ツイートした用語でターゲティングしたい場合、特定のアカウントのフォロワーと興味関心が似ているユーザーに広告を配信したい場合におすすめです。

SmartNews・Gunosy広告

SmartNewsやGunosyといったニュースアプリでは、ニュース記事の中に自然に広告を表示することができます。

 

広告の見出しや画像をニュース記事風にデザインすることで広告感を抑え、ユーザーに自然に受け入れられる形で配信することが可能です。ユーザーは情報収集目的で閲覧しているため、広告も「情報としての価値」が伝わる構成が効果的です。

 

例えばSmartNewsでは平均年収が高い20〜50代のユーザーが多いため、ビジネスマン向けの商材、高単価商材がおすすめです。また、芸能や娯楽などエンタメ性の高い記事が多いメディアの場合は、美容健康商材や娯楽ツールとも相性が良いと考えられます。

インフィード広告の課金形式と費用相場

ここからはインフィード広告の課金形式と費用相場について解説します。

CPC(クリック課金)モデル

広告がクリックされた回数に応じて費用が発生します。広告が表示されてもクリックされなければ費用は発生しません。

 

インフィード広告のCPC相場は、広告のターゲティングやプラットフォームによって異なりますが、一般的には以下の相場です。

 

  • 一般的なCPC相場:20円〜300円程度
  • 競争が激しいジャンル:500円〜1,500円程度

 

特に競争の激しい業界ではCPCが高くなる傾向があります。

CPM(インプレッション課金)モデル

CPMでは、広告が1,000回表示されるごとに広告主が費用を支払います。クリックに関係なく、広告がユーザーに表示されただけで料金が発生する課金形式です。

 

インフィード広告のCPM相場は、広告のターゲティングやプラットフォームによって異なりますが、一般的には以下の相場です。

  • 一般的なCPM相場:300円〜1,000円程度
  • 高ターゲティング/リーチ拡大を狙う場合:1,500円〜3,000円程度

ターゲット層や広告の品質によって、CPMは大きく変動することがあります。

CPA(成果報酬)モデル

CPAでは広告がクリックされた結果、ユーザーが実際に特定の行動(購入、申し込み、会員登録など)を完了した時点で広告主が支払う料金が発生します。

 

CPAの相場は、成果となるアクション(購入、申込など)の種類によって大きく変わります。

  • 一般的なCPA相場:500円〜10,000円程度
  • 高い競争性が求められる場合:10,000円〜50,000円以上

 

例えば、商品の購入が成果となる場合、購入単価が高い商品ほどCPAは高くなる傾向があります。また、業界ごとの競争具合や目標CPAの設定によっても変動します。

インフィード広告の基本的な運用ステップ

インフィード広告の効果を最大限に引き出すためには、戦略的かつ継続的な運用が必要です。

 

以下ではインフィード広告を運用するための基本的な流れを、

  1. 目的とターゲットの設定
  2. クリエイティブ制作
  3. データ分析
  4. 戦略の最適化

に分けてご紹介します。

1. 目的とターゲットを設定する

インフィード広告を運用する第一歩は、広告の目的とターゲットを明確にすることです。例えば、SNSでのインフィード広告であればエンゲージメントやブランド認知を狙うケースが多いです。

 

掲載面やユーザーの行動を踏まえて広告配信の目的を具体的に決定し、ターゲットとなるユーザー層(年齢、性別、興味関心など)を絞り込みましょう。

2. クリエイティブを制作する

広告がどのメディアに表示されるかによって、必要なクリエイティブは大きく異なります。SNSであれば、興味を引きやすいインパクトのあるビジュアルやメッセージ、ニュースアプリや信頼性が重視される媒体では信頼感や安心感を与えるトーンが求められます。

 

いずれにしても、メディアの特性を理解し自然に溶け込む形で広告を作成し、ユーザーが違和感なく受け入れられるようにすることが重要です。

3. 配信後にデータを分析する

広告の出稿後には定期的に運用を見直し、データを分析することが不可欠です。

 

特に注目すべき指標としては、以下のようなものがあります。

 

  • クリック率(CTR):広告がクリックされた割合
  • インプレッション数:広告が表示された回数
  • コンバージョン率(CVR):広告をクリックした後、実際に目標となる行動(購入や登録)を行った割合
  • 費用対効果(ROASやCPA):広告にかけた費用に対してどれだけのリターンがあったか

 

これらの指標を中心に、広告のパフォーマンスを分析しましょう。

4. 配信結果をもとに配信戦略を最適化する

データ分析を通じて得た知見をもとに、配信戦略を最適化することが最後のステップです。どのプラットフォームで効果が出ているのかを分析し、成果が上がっているメディアやターゲティングに予算を集中させましょう。効率的に広告を運用することができます。

 

また画像やキャッチコピーなどは、様々なパターンを試せるようにA/Bテストを積極的に活用しましょう。さらに効果的な時間帯や曜日を特定し、最も効果的な配信スケジュールで広告を表示させることで、費用対効果をさらに改善できます。

広告成果を上げるためのコツ・ポイント

インフィード広告の成果を最大化するためには、広告クリエイティブやターゲティング、配信の戦略全てを磨くことが重要です。以下では、広告成果を向上させるための実践的なコツとポイントを紹介します。

1.ユーザーの閲覧行動に合わせてターゲットと配信媒体を決める

広告を効果的にユーザーに届けるためには、ユーザーの行動や関心に合ったターゲティングと配信媒体選びが必要です。商材と媒体の相性を考慮し、どのメディアがターゲット層に最適かを見極めることが成功の鍵になります。

 

例えば、SNSは若年層や流行に敏感なユーザーをターゲットにしたい場合に有効です。一方、ニュースアプリでは信頼性や専門性が重視されるため、健康や金融など真剣に情報を求める層をターゲットにするのが効果的です。

 

SNSプラットフォームごとにターゲティング精度や広告効果が異なるため、どのような広告効果を求めるか(認知度向上、エンゲージメント、購入促進など)を事前に明確にし、目的に合ったプラットフォームを選定しましょう。

2. 視認性を高めるデザインのポイント

インフィード広告ではコンテンツに馴染んだデザインが求められますが、広告としてユーザーの目を引くための工夫は必要です。以下のデザインポイントを押さえると、ユーザーに目に留まりやすくなるため、ぜひご参考にしてください。

背景とコントラストを意識

広告がメディアのコンテンツに溶け込みすぎると、ユーザーに気づかれにくくなります。適度なコントラストを加えて視覚的に目立つようにしたり、背景色やフォントの選定で視認性を高めましょう。

視線誘導の工夫

ユーザーの視認性を高めるためには、アイコンや矢印を加えて強調したり、画像内の人物の目線を使って視線を誘導するといった方法があります。広告の中心となるメッセージやCTAを目立たせられるように、ユーザーの視線の流れを考慮してデザインしましょう。

ブランド要素を自然に組み込む

インフィード広告は、ユーザーがコンテンツを閲覧している流れの中で表示されるため、過度に広告感を出さないことが求められます。ロゴやブランドカラーといったブランド要素をさりげなく取り入れることで、広告の心理的な抵抗感を抑えつつ、ブランドの認知度を高めることができます。

スマホファーストのデザイン

閲覧する機会が多いスマホユーザーの画面サイズに合わせて、文字が読みやすく視認性が高いレイアウトを心がけましょう。小さな画面でもストレスなく閲覧できるように配慮することで、クリック率やその先のCVRが向上します。

3. ターゲットに刺さるコピーライティングのコツ

広告成果を上げるためには、狙ったターゲットに響くメッセージを作ることが重要です。単なる商品紹介ではなく、ターゲットのニーズに合ったメッセージを作ることを心がけましょう。

 

例えば「課題 → 解決策」の流れで、つまりユーザーの悩みを提示しそれを解決できることを示すというメッセージの方法があります。

(例)「ベタつきが気になるあなたへ → いつでもサッと泡立つ速乾スポンジ」

その他にも代表的なコツをご紹介します。

  • 具体的な数字を入れる
    • 「○万人が愛用」「3日間限定キャンペーン」など、信頼感を高める。
  • 共感ワードを活用
    • 「知らないと損」「今すぐ試したくなる」など、感情に訴える表現を使う。
  • プラットフォームに合わせる
    • SNSならカジュアルで親しみやすい表現(例:「これ、試した?」)、ニュースアプリなら信頼感のあるトーン(例:「専門家も推奨する〜」)といった方法も効果的。

4. 動画と静止画の使い分け

動画はストーリー性を持たせる場合や、短時間で多くの情報を伝えたい場合に適しています。静止画はシンプルにメッセージを伝えたい場合や、ユーザーにじっくり読んでもらいたい内容の場合、またABテストを素早く回したい時などに効果的です。それぞれの利点を活かせるように、使い分けをしていくのもおすすめです。

インフィード広告のよくある質問とQ&A

最後に、インフィード広告についてのよくある質問をまとめました。

インフィード広告の適切な予算設定は?

インフィード広告の適切な予算は、広告の目的によって異なります。

 

認知拡大目的ならCPM課金で1日数千円〜数万円、コンバージョン目的ならCPC課金で1クリックあたり30〜100円を目安に設定するのが一般的です。

クリエイティブはどのくらいの頻度で変更すべき?

最低でも1〜2週間に1回はパフォーマンスをチェックしましょう。効果が落ちてきたら、新しいクリエイティブに変更するのが理想的です。

インフィード広告と他の広告を組み合わせるべき?

インフィード広告と他の広告を組み合わせることはとても効果的です。特にリターゲティング広告との相性が良いでしょう。最初にインフィード広告で認知を獲得し、リターゲティング広告でコンバージョンを促すという自然な流れを作ることができます。

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