Googleアナリティクスにおける滞在時間とは?短い場合の改善策も解説 | KURO HOLDINGS株式会社

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2024/09/04

Googleアナリティクスにおける滞在時間とは?短い場合の改善策も解説

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Webサイト運営において、Google アナリティクスの「滞在時間」の項目チェックは必須です。しかし、滞在時間のデータをどのように活用すればよいか理解していない方も多いのではないでしょうか。

今回は、数値データの活用方法や、滞在時間が短い場合の改善策について解説します。

滞在時間とは

滞在時間とは、ユーザーがWebサイト内に滞在している時間のことです。具体的には、1つのWebサイトに訪問したユーザーがほかのWebサイトに移動したり、閲覧しているブラウザを閉じたりするまでの時間を指します。

 

滞在時間が計測できれば、

  • ユーザーがどのページで時間をかけているか
  • どのページが機能しているのか
  • 特定のグループごとの傾向・特徴

がわかり、どのようなページがユーザーに求められているかが明らかになるため、Webサイト改善に役立ちます。

 

Google アナリティクス上では、滞在時間の指標は「セッション時間」「ページ滞在時間」と表記されます。

 

滞在時間の2つの指標

滞在時間の2つの指標とは「セッション時間」と「ページ滞在時間」のことです。

 

それぞれの特徴と、時間の算出方法について解説します。

セッション時間

セッション時間は、1人のユーザーが Webサイトに滞在した時間の合計です。 一つのWebサイト内で複数のページを移動した際の合計時間ともいえます。

 

Googleアナリティクス上では、セッション時間の1つの指標として「平均セッション時間」が確認できます。

【計算式】

全セッションの滞在合計時間÷訪問回数=平均セッション時間

 

ページ滞在時間

ぺージ滞在時間とは、Webサイトのページごとの滞在時間です。

 

ユーザーが「19:00」にページの閲覧を開始し「19:08」に次のページを閲覧し始めた場合、ページ滞在時間は「8分」となります。

 

Googleアナリティクス上では、ユーザーが特定のページを閲覧した平均時間の「平均ページ滞在時間」が確認できます。

【計算式】

全ページ滞在時間合計÷対象閲覧ページ数 = 平均ページ滞在時間

 

滞在時間データの活用方法

滞在時間データをうまく活用すればWebサイトの改善に役立ちます。

 

サイトの改善によって、売り上げ・問い合わせ・資料請求など、コンバージョンの改善が見込めるため、滞在時間のデータは定期的にチェックしておきましょう

 

ほかのページと比較する

Webサイト内の各ページの滞在時間データを抽出すれば、どのページがよく読まれているのかがわかります。滞在時間が長いページを複数リストアップして、傾向を把握し、改善策立案に役立てましょう。

 

  • 滞在時間が長いページを参考にリライトする
  • 動画や画像を挿入する
  • デザインを変更する

 

など、ページを比較して改善すれば、コンバージョンの向上にもつながります。

 

ただし、滞在時間は長ければよいというものでもありません。サイト・ページに合わせた最適な施策を考慮しましょう。詳細は後述しますので、参考にしてください。

 

SEOをチェックするために活用する

滞在時間のデータは、SEOのチェックのためにも活用できます。「滞在時間が長い=SEOの成績がよい」とは断言できませんが、滞在時間が長いほどユーザーの検索意図を満たしていることは確かです。

 

よって、検索エンジンのアルゴリズムが、滞在時間が長いページを「有益なコンテンツ」と判断してくれる可能性が高まるでしょう。

 

ただし「滞在時間が長い=よいコンテンツ」とも断言できません。ユーザーの検索意図を超えて余分な内容を長々と書き連ねるのではなく、訴求内容を簡潔に伝えられるのがベストです。

 

滞在時間が短い場合の改善策

サイトをじっくり見てもらいたいのに、滞在時間が短い場合には、商品やサービスをきちんと発信できているのか不安に思うこともあるでしょう。

 

そこで、滞在時間を伸ばしたい方のために改善策をご紹介します。

 

  • 検索ニーズと内容にズレがないか確認する
  • コンテンツの内容・導線を見直す

 

具体的な改善方法を参考に、サイトの見直しを図ってくださいね。

 

検索ニーズと内容にズレがないか確認する

ユーザーは、何らかの悩みを持ってネット検索しています。その答えにあたる内容がサイト内に掲載されているかどうかはとても大切なポイントです。

 

例えば「おすすめの健康食品が知りたい」と考えている人に、健康食品による効能ばかりを説明する記事が表示されても読み進めてもらえないでしょう。

 

運用しているWebサイトの内容が、検索される内容の答えになっているかどうかをチェックしておきましょう。

 

コンテンツの内容・導線を見直す

多くのユーザーがWebサイト内を回覧することなくすぐに離脱しているようなら、コンテンツの内容とほかのページへの導線を見直しましょう。

コンテンツの見直し

  • 記事の読みやすさをチェックする
  • スマホ画面での表示が崩れていないかチェックする
  • 動画や画像でメリハリをつける
  • 量より質にこだわる

導線の見直し

  • 関連記事・おすすめの商品をあわせて紹介する
  • 内部リンクを貼って、別ページを見てもらう

 

滞在時間が短い要因はさまざまです。一つずつ改善して、効果を検証しましょう。

 

滞在時間をチェックする際の注意点

滞在時間をチェックする際に、知っておきたいポイントが2つあります。

 

  • 平均滞在時間が0秒になるケースを理解しておく
  • 「滞在時間が長ければ良い」わけではない

 

注意点を理解しておけば、滞在時間の長さばかりに囚われることもなくなります。正しいWebサイト運営のためにも覚えておいてくださいね。

 

平均滞在時間が0秒になるケースを理解しておく

Googleアナリティクスでは、最後に閲覧したページの滞在時間が0秒で表示されるという特徴があります。

 

2つの例をあげます。

  • サイトを訪問したユーザーが、Aのページだけ見て離脱した

→Aのページの滞在時間は0秒

 

  • ユーザーがA・B・Cのページを見てから離脱した

→Cのページの滞在時間は0秒。A・Bのページの滞在時間が表示される。

 

このように、最後のページにどれだけ長く滞在したとしても0秒でカウントされてしまうため、Googleアナリティクスでは必ずしも正確な数値が表示されるわけではないと理解しておきましょう。

 

「滞在時間が長ければ良い」わけではない

サイトの滞在時間は長ければよいというものではありません。サイトの運用目的によっては、短くても問題がないケースがあります。

 

例えば、カレーのレシピを紹介するケースを考えてみましょう。

 

  • カレーの隠し味におすすめの食材を載せているサイト

→カレーの基本的な作り方がわかっている人なら、食材を見た時点でサイトを閉じてしまう。

 

  • カレーの作り方を紹介するサイト

→カレーの作り方を最初から知りたい人なら、順番にレシピをみながら料理するためサイト滞在時間が長くなる。

 

上記のように、平均セッション時間の目安はサイトの目的によって大きく異なるため、必ずしも長いほうがよいわけではありません。

 

まとめ

Webサイト運用には「滞在時間」のチェックが欠かせません。「誰が」「どのページに」「どのくらいの時間滞在したのか」を計測して、もっと人が集まる・もっと商品が売れる・もっと認知度が上がるサイトを目指しましょう。

 

滞在時間が計測できるGoogleアナリティクスは無料で活用できるツールです。Webサイト運用・改善のためには欠かせないアクセス解析ツールですので、Webサイトを運用している方はぜひご活用ください。

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