Googleアナリティクスのディメンションって何?データ解析の基本を解説 | KURO HOLDINGS株式会社

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2024/09/04

Googleアナリティクスのディメンションって何?データ解析の基本を解説

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Googleアナリティクスをチェックするうえで、知っておきたい「ディメンション」の定義。しかし、その定義を少々ややこしいと思われる方もいるでしょう。

本記事では、ディメンションにまつわる必要な知識を具体的に解説しています。

【本記事でわかること】

・ディメンションの意味
・データの活用方法
・よく使われるディメンションの例
・よく似ている「指標」との違い

初心者でもわかりやすいように紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Googleアナリティクスにおけるディメンションとは

ディメンション(dimension)とは、英語で「大きさ」「性質」「次元」を表す単語です。

 

しかし、Googleアナリティクスを活用するWeb担当者においては少し意味が変わります。ディメンションとは、レポートの切り口となる「分析軸」のことをいいます。

 

具体例をあげると

 

  • 都道府県別で、ユーザー数を確認したい」
  • ページ別で、コンバージョンを確認したい」

 

という場合の「◯◯別で」の部分がディメンションです。

ディメンションの例 指標の例
市区町村 セッション 直帰率
東京 5,000 57.00%
神奈川 3,000 39.08%
埼玉 2,000 31.00%
千葉 2,000 45.68%

ディメンションを定めてデータ解析することで、より掘り下げた解析が可能となり、Webサイトの改善や広告・キャンペーンの質向上にもつながります。

ディメンションと混同しやすい「指標」

ディメンションと同時に使われる言葉に「指標(メトリクス)」があります。

 

指標とは、

 

  • 「都道府県別で、ユーザー数を確認したい」
  • 「ページ別で、コンバージョンを確認したい」

 

という場合の「◯◯を」の部分を指します。前述の表の、セッション・直帰率の部分が指標です。

ディメンションデータの活用方法

ディメンションデータは、イベント・広告の改善やWebサイトの質向上のために活用できます。

 

  • 活用例1:広告を出稿したあとに成果をチェックする場合

「広告への流入経路ごとに、コンバージョン数をみたい」という場合には、トラフィックやコンテンツグループ関連のディメンションを確認しましょう。

 

  • 活用例2:ユーザーの年齢や性別をチェックする場合

「自社サイトが狙ったとおりのターゲットにみてもらえているのかをみたい」という場合には、ユーザー属性関連のディメンションを確認しましょう。

 

  • 活用例3:会員と非会員の購買率をチェックする場合

「非会員よりも会員のほうが購買率が高いのか、否かをみたい」という場合には、ユーザー属性関連のディメンションを確認しましょう。

 

以上のように広告やWebサイト自体の効果を検証し、次の施策で「何をどう改善すべきなのか」を見つけ出すきっかけになります。

代表的なディメンションの例

よく使用されるディメンションをまとめました。データ解析が難しい方も、まずはこれらのディメンションから確認してみましょう。

ディメンション名 概要
参照元 トラフィックがどこから誘導されたのか
参照URL トラフィックの誘導元のURL
トラフィックの種類 サイトへのトラフィックの種類

(検索・ノーリファラー・参照など)

メディア トラフィックの流入元のメディア
参照元/メディア トラフィックの参照元とメディアの組み合わせ
デフォルトチャネルグループ 初期に設定されているトラフィックのチャネルグループ
キャンペーン Google広告キャンペーンやカスタムキャンペーンの名前
キーワード ユーザーがサイトアクセスする際に使用したキーワード
ページ ユーザーが訪問したページのURL
ランディングページ ユーザーが最初に表示したページ
離脱ページ セッション内で最後に表示されたページ
サイト内検索キーワード サイト内検索で使用されたキーワード
デバイスカテゴリ デバイスの種類(パソコン・タブレット・モバイル)
1日の時刻。曜日と組み合わせると「曜日×時間帯」別のセッションや売上の分布を確認できる。
曜日 曜日
年齢 ユーザーの年齢
性別 ユーザーの性別。年齢と組み合わせることで「性別×年齢層」別のセッションや売上の分布を確認できる。
市区町村 ユーザーの所在地
商品カテゴリ 販売した商品のカテゴリ
商品 販売した商品の名前

上記のなかから「何を軸にしてデータを見るべきなのか」を考えてくださいね。

代表的な指標の例

続いて、よく使用される指標をまとめました。何を見ればいいのかわからない場合は、これらの指標のデータ解析から始めましょう。

指標名 概要
ユーザー 期間中に1回以上のセッションを開始したユーザー数
新規ユーザー 指定した期間の初回ユーザーの人数
セッション 期間内の合計セッション数
直帰率 全体のセッションのうち何%が1ページしか見なかったかを表す割合
ページ/セッション セッション中に表示された平均ページ数
平均セッション時間 セッションの平均時間
目標の完了数 コンバージョンの合計数
コンバージョン率 コンバージョンの割合
トランザクション数 サイトでの合計購入数
eコマースのコンバージョン率 eコマーストランザクションにつながったセッションの割合
収益 総収益
平均注文額 平均売上金額
数量 売れた商品の数
ページビュー数 閲覧されたページの合計数
ページ別訪問数 指定したページが1回以上閲覧されたセッションの数
平均ページ滞在時間 ユーザーがページやスクリーンを閲覧した平均時間
閲覧開始数 指定したページをユーザーが最初に閲覧した回数

ランディングページともいう

離脱率 サイト内の指定したページからユーザーが離脱した回数の割合
検索回数の合計 ユーザーがサイトを検索した回数
合計イベント数 イベントが発生した回数
ユニークイベント数 イベントが発生したセッション数

ディメンションで決めた軸のうち「どのようなデータを見るか」を決めるのが上記の指標です。

 

より詳細なデータを収集・分析し、コンバージョン向上を目指しましょう。

自由な解析が可能な「カスタムディメンション」

「カスタムディメンション」とは、解析したいデータをユーザーが自由に設定できるというGoogleアナリティクスの機能です。標準には存在しないディメンションを定義できるため、独自の情報でデータ解析できます。

 

何をカスタムするかは「何のデータをみたいのか」によって決まります。

 

【追加するディメンションの例】

  • 組織名
  • 従業員数
  • 上場区分
  • 資本金
  • 売上金

 

カスタムディメンションは、通常のGoogleアナリティクスなら最大20個まで設定できます。

 

Googleアナリティクスプレミアムに登録すると、最大200個まで設定できるため、より精密で詳細なデータを確認したい場合はアップグレードするとよいでしょう。

「どのディメンションでデータを分けるか」を考えよう

ディメンションは「〜〜別で、◯◯のデータを見たい」というときの「〜〜別で」の部分を指します。「◯◯のデータを」は、指標を指しますので同時に覚えておきましょう。

 

しかしディメンションの定義がわかっても、活用できなければ意味がありません。

今回ご紹介した、

  • 代表的なディメンションの例
  • 代表的な指標の例

を参考に、より詳細なデータ解析に役立ててください。「何を軸にして、どのようなデータを見たいのか」を考えてディメンションを設定する必要があります。

 

Googleアナリティクスを利用すれば、Webサイト・ECサイトの弱点の発見と、改善につながります。無料で利用できるので、ぜひWeb担当者の方は登録してみてくださいね。

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