GA4の「参照元」とは|分析の必要性とデータの活用方法を解説 | KURO HOLDINGS株式会社

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2024/09/04

GA4の「参照元」とは|分析の必要性とデータの活用方法を解説

  • 用語解説
  • Googleアナリティクス
  • GA4

「ユーザーの流入経路を分析したいけれど、参照元のデータをどう活用していいかわからない」
「参照元って、そもそもなんのこと?」

上記のように「参照元」についての悩みをお持ちの方、必見です。

Googleアナリティクスを正しく理解してデータを活用できれば、サイトの改善やコンバージョンアップに大きく役立つこと間違いなし。

本記事では、「参照元」のデータは何を意味しているのか・どう活用すればよいのかを解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

GA4における流入元の考え方

まず、参照元を理解するためにも「流入元」の考え方を理解しておきましょう。

 

流入元とは、「サイトに訪問したユーザーが、どこから来たのか」を知るための指標です。

 

「◯◯のサイトからの流入が多いようなので、新しい施策を考えてみよう」と、サイト改善や施策立案の参考になる、重要なデータです。流入元を具体的に知るために、Googleアナリティクスには4つの指標が設定されています。

 

しかし、Googleアナリティクスの従来のバージョン「UA」と新しい「GA4」では、機能や概念が異なるため、正しい理解が必要です。

UAの場合

サイトに訪問・離脱後に別の流入元から再訪した場合、1回目と2回目では異なるセッションとしてカウントし、参照元が2つ表示されます。

 

【具体例】

  1. 広告を見てサイトを訪問
  2. 離脱
  3. 自然検索でサイトを再訪

 

この状況で、参照元には「広告」「自然検索」の2つが表示されます。

 

GA4の場合

サイトに訪問・離脱後、30分以内に別の流入元から再訪した場合、1回目と2回目を同じセッションとしてカウントし、参照元が1つ表示されます。

 

  1. 広告を見てサイトを訪問
  2. 離脱
  3. 30分以内に自然検索でサイトを再訪

 

この状況で、参照元には「広告」のみが表示されます。

 

こちらを前提としてデータ分析する必要があるため、覚えておきましょう。

流入元の4つの指標

では、流入元を知るための4つの指標を解説します。

内容
チャネル 流入元を分類したもの
参照元 ユーザーがサイトに訪問する前に経由したサイトのドメイン
メディア ユーザーがサイトに訪問する前に経由したサイトの種類
参照URL ユーザーがサイトに訪問する前に経由したサイトのURL

それぞれ具体的に解説します。

チャネル

チャネルとは「チャンネル」と同じ言葉で、もともとは水路や経路を意味する単語です。

 

Googleアナリティクスのうえでは「流入経路」を意味しており、チャネルを確認すればユーザーがどういう経路でサイトに訪問したのかがわかります。

 

主なチャネルは以下のとおりです。

チャネル名称 内容
Organic Search(自然検索) 自然検索を経由して流入
Paid Search(有料検索) 検索型広告を経由して流入
Referral(参照元サイト) 別サイトを経由して流入
Social(ソーシャル) ソーシャルメディアを経由して流入
Direct(ノーリファラー) URLから直接流入・ブックマークから流入
Email(メール) メールを経由して流入
Affiliates(アフィリエイト) アフィリエイト(成果報酬型広告)を経由して流入
Display(ディスプレイ) ディスプレイ広告を経由して流入
Other Advertising(他の広告) 上記広告以外から流入
Other(他) 上記以外から流入

以上のようなチャネルを分析すれば、Webサイトの現状を把握でき、コンテンツや広告の改善に役立ちます。

参照元

参照元は、GoogleやYahoo!など、流入元のサイトのドメインを指します。

 

主な参照元は以下のとおりです。

名称 内容
google Googleからの流入
yahoo Yahoo!からの流入
bing bingからの流入
notset 何らかの理由でデータを取得できなかったことを意味する
direct 参照元が判別できない流入
xxx.com instagram.comやfacebook.comなど具体的なサイトからの流入

参照元のデータを把握することで、広告出稿に有効なドメインの発見にも役立つでしょう。

メディア

メディアでは、流入元がどのような種類なのか・属性なのかをチェックします。

 

主なメディアは以下のとおりです。

名称 内容
none 参照元が判断できない流入
referral Webサイト上のリンクからの流入
oraganic 自然検索からの流入
cpc クリック課金型の有料広告からの流入
notset 何らかの理由でデータを取得できなかったことを意味する

参照元のデータのみをチェックすると、Googleを用いているとわかっても、具体的な流入経路がわかりません。そのため、メディアをチェックして、Googleの「何」を経由しているのかを確認する必要があります。

 

参照元で「どこから来たのか」を知り、メディアでは「どんな種類なのか」を知れると覚えておきましょう。

参照URL

参照URLは、言葉のとおりで「どのURLを経由して流入したのか」をチェックできます。

 

ただし、GA4においてデフォルト設定では確認できないため、カスタムディメンションを設定する必要があります。

 

カスタムディメンションとは、解析したいデータをユーザーが自由に設定するものです。設定が終われば具体的な流入元のURLまで確認できます。

参照元/メディアをチェックするべき理由

参照元/メディアは、ユーザーの流入経路を分析するうえで欠かせないデータです。片方を分析しても情報を十分に得られないため、両方チェックしておく必要があります。

 

たとえば、メディアで「oraganic」からの流入があるとわかっても、参照元を確認しない限りGoogleからの流入なのか、Yahoo!からの流入なのかはわかりません。片方だけのデータを見て施策を決定すると、致命的なミスを犯してしまう可能性もあります。

 

データの活用方法の例をあげてみましょう。

 

参照元/メディアを分析して、Googleの広告からの流入が多いとわかったとします。このときのコンバージョンが高いとすれば、このケースではGoogleでの広告出稿は成功していると判断できます。継続して広告出稿、もしくは予算を増額してもよいかもしれませんね。データを正しく活用できれば、よりコンバージョンが向上し、利益アップにつながる可能性があります。

 

以上からわかるように、参照元・メディア両方のデータを分析することは非常に重要です。

特定の参照元/メディアをチェックする方法

広告を出稿するときに覚えておいてほしい、データチェック方法があります。それが「utmパラメータ」です。

 

utmパラメータとは、サイトの流入元を識別するためのIDのようなものです。広告やキャンペーンでのパフォーマンスをより正確に計測するために使用されます。

 

  • utmパラメータを設定しない場合

デフォルト設定のまま広告を出稿すると、Yahoo!広告からの流入であったとしても「yahoo/organic」と表示され、自然検索によって流入したと判断される。

 

  • utmパラメータを設定する場合

utmパラメータを設定しておけば、Yahoo!広告経由の流入として正確に計測できる。

 

以上のようにutmパラメータを設定することにより、広告やキャンペーンごとのクリック単価・収益単価が正確に計測でき、より細かな分析が可能です。結果として、より効果的なサイトの改善・広告の改善につながり、マーケティング施策を立案しやすくなるでしょう。

まとめ

Googleアナリティクスで「ユーザーがどこから自社のホームページに入ってきたか」を示す「流入元」を分析することは非常に重要です。

 

そのために、今回ご紹介した

  • チャネル
  • 参照元
  • メディア
  • 参照URL

について、正しく理解しておく必要があります。

 

より正確な情報を身につけておくことで、Webサイトの改善に役立つデータを数多く計測できるでしょう。

 

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