「GA4を使い始めたけど、スクリーンビューの意味がわからない」
「似たような言葉が多くて、何が何だかわからない」
Googleアナリティクスを使い始めると、どの項目をチェックすべきなのかわからないことも多いでしょう。似たような言葉が多く、ほかの項目との違いがイマイチわからないというお悩みもお聞きします。
本記事では、スクリーンビューに関する基本の知識と、それに関連する用語を解説しています。初心者でもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
GA4におけるスクリーンビューの意味
スクリーンビューとは、アプリにおいてユーザーがコンテンツを表示した回数を把握するための指標です。
Googleアナリティクスによる具体的な定義は以下のとおりです。
| スクリーンはアプリ内でユーザーに表示されるコンテンツを指し、スクリーンビューはウェブ向けアナリティクスのページビューと同等の概念です。スクリーンビューを測定すると、ユーザーが最もよく閲覧しているコンテンツや、ユーザーが各種コンテンツをどのように移動しているかを把握できます。
（引用：Googleアナリティクス） |
スクリーンビューのデータをチェックすることで、ユーザーが意味があると判断したアプリの画面がわかります。反対に放棄数や放棄率とスクリーンビューを照らし合わせると、ユーザーに「見る必要がない」「見にくい」と思われてしまったページもわかります。
改善すべきページがどれなのかをチェックでき、対策を考えられるでしょう。
スクリーンビューの見方
アプリのデータを表示するスクリーンビューは、専用のソフトをGoogleアナリティクスに連携する必要があります。ここでは専用のソフトとの連携方法と、GA4での表示方法を解説します。
Firebaseと連携する
GA4のレポートでスクリーンビューをチェックするためには、Firebaseを利用してアプリを計測する必要があります。
【連携方法】
（参考：アナリティクスヘルプ） |
Firebaseを利用すれば、ソフトウェア開発キットを導入することなく、かんたんにデータを計測できます。
計測するためのコードを入力する必要がないため、初心者でも使用しやすいのが特徴。ユーザー属性・いくつかのイベントのほかに、本題のスクリーンビューも自動で計測できますよ。
GA4での見方
GA4では、GA4の左メニューバーから「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を選択すると、各ページの「表示回数」のチェックが可能です。
GA4で一緒に理解しておきたい用語
GA4を使用していると、同じようなシーンで使用される用語が多く混乱するかもしれません。まずは、2つの用語とスクリーンビューの違いをおおまかに解説します。
| スクリーンビュー | アプリ内でユーザーがコンテンツを表示した回数 |
| ページビュー | Webサイト内で特定のページが表示された回数 |
| 視聴回数 | Looker Studioというサービス内で使用される用語で、GA4における「表示回数」と同じ意味を持つ |
では、具体的に見てみましょう。
ページビュー
ページビューは「Webサイト内の特定のページが開かれた回数＝表示された回数」を表します。
Googleアナリティクス上では、ユーザーのブラウザにWebページが1ページ表示されたら「1PV」とカウントされます。これを「PV数」と呼ぶことも多いので覚えておきましょう。
具体的なカウント例は以下のとおりです。
- あるユーザーが自社の公式サイトに訪れ、トップページにアクセスした→1PV
- 続けて商品ページに遷移した→2PV
- さらにほかの商品ページにも遷移した→3PV
この場合、もし最初の商品ページからトップページに戻ったとしても、1PV とカウントされます。
以上のように、ページビューをチェックすることはユーザーが自社サイトでどのくらい回遊しているのかを知る大切な指標になります。
Webサイト全体のページビューを確認する
Webサイト全体のページビューを確認すると、Webサイトの大きな変化や概要を素早くチェックできます。
| 【確認方法】
GA4の左メニューバーから「レポート」→「エンゲージメント」→「概要」の画面で「表示回数」を確認する。 |
1の位までの細かな数字は表示されませんので、大まかな数値を把握したいときにチェックしてください。
「ページとスクリーン」から確認する
ページ別にページビューを確認したいときは「ページとスクリーン」からデータをチェックします。
| 【確認方法】
GA4の左メニューバーから「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」の画面で「表示回数」を確認する。 |
ページのタイトルが表示されますので、それぞれのページのデータをひと目で確認できます。
「探索」から確認する
ページビューのデータと一緒に、ほかの指標も確認する場合は「探索」機能を使用します。
任意の指標を組み合わせてレポートをカスタマイズする方法です。
【確認方法】
|
レポートをカスタマイズすれば ページごとのデータをより詳細に・自分が見たいように作成できます。
視聴回数
視聴回数とはLooker Studio（旧Google データ ポータル）で使われる用語です。
Looker Studioは、Google アナリティクスをはじめ800以上のデータソースに接続してデータを抽出し、レポートを作成する機能があるサービスです。意味としてはGA4における「表示回数」と同じですが、Looker Studio上では視聴回数と呼ばれます。
GA4でスクリーンビューを確認すべき理由
スクリーンビューを測定すると、アクセスが多いページがわかります。同時に、コンバージョンに貢献しているページ、そうでないページが一目瞭然なので、改善すべきページの発見に役立つでしょう。
たとえば下記の条件の場合、ページAへのアクセスが一番多いことがわかりますが、コンバージョンに貢献しているのはページBです。
このとき、ページAもコンバージョンを目指すべきページであるなら、コンバージョン改善のための施策が必要でしょう。UI/UXに問題がないか確認する必要があるかもしれません。
| 表示回数 | イベント数 | コンバージョン | |
| ページA | 12,000 | 58,000 | 0.00 |
| ページB | 3,000 | 17,000 | 80.00 |
以上のように、データを分析することで具体的な改善案が見えてきます。アプリの改善を目指す担当者は、スクリーンビューのデータを欠かさずチェックしておきましょう。
まとめ
スクリーンビューとは、アプリ内でコンテンツが表示された回数のことです。Webサイトにおける「ページビュー」と同じ意味で使われるため混同しやすいため、気をつけて覚えておきましょう。
本サイトでは、Google アナリティクスの初心者向けに、サイトの分析方法や用語の解説をわかりやすくまとめています。ぜひほかの記事も合わせてご覧ください。
