「ウェブサイト分析をどう活用すればいいのかわからない」
「サイトの何を見ればいいのか教えてほしい」
こののような悩みをお持ちの方に、サイト分析の効果的な方法をご紹介します。分析結果の活用方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
なぜサイト分析するのか
サイト分析は目標達成に向けた課題解決のために活用します。
- ECサイト運用 →売上向上のため
- コーポレートサイト運用 →自社認知度アップのため
- サービスサイト運用 →問い合わせや資料請求の件数アップのため
上記のようにサイトの種類に応じた目標を達成するために、あらゆるデータでサイト分析を行います。では、具体的に何をするのか見てみましょう。
サイト分析の代表的なツール
ウェブサイトの分析に使われる代表的なツールがGoogleアナリティクスです。
Googleが提供している無料のアクセス解析ツールで、取得したデータをもとに施策を考えられ、コンバージョンの改善につなげられます。
もはや現代のウェブサイト運用では欠かせないツールです。
サイト分析の手順
サイト分析の方法を解説します。
- ゴールを決める
- KPIを設定する
- データをチェックする
各工程で大切なポイントを紹介しますので、参考にしてください。
1. ゴールを決める
具体的かつ実用的なデータを得るために、ゴールを設定します。
必要な指標 | 例 |
---|---|
目標となる明確な数値 | 月の売上1000件を目指す |
達成までの期間 | 3カ月以内 |
ゴール設定のために参考にできる指標 | 現在の売上件数は月間600件 |
ゴール設定のために、以上の3つをできるだけ具体的に定めましょう。
2. KPIを設定する
KPIとは、ゴールまでの中間指標のことです。
ECサイトを例にKPIを具体的に見てみましょう。
- ゴール:1日あたりの売上50件
- 1日のユーザー数:1,000人
- ゴールのために必要なコンバージョン率:5%
この5%がKPIです。ゴールに向かうために、まずはKPIを達成するための対策を立てて改善を図ります。
他にも、サイトの訪問者数・新規ユーザー・リピートユーザーがKPIの指標として活用できます。KPIを明確にすることで、施策立案・サイト改善の必要性を考慮できるのです。
3. データをチェックする
効果的なサイト分析のために、データのチェック方法を紹介します。
過去のデータと比較する
施策の前後・前年比など、過去と現在のデータを比較しましょう。「売上が好調な期間と不調な期間の違い」「施策実施による結果」など、具体的な変化を検証します。
大きな視点から小さな視点へ
いきなり詳細なデータを見ても仮説を立てるのは難しいでしょう。データ解析の際は、大まかな傾向をつかんでから、小さな視点に向かって情報を確認するのがおすすめです。
流れをチェックする
データは単日で見るものではありません。点ではなく、流れでチェックしましょう。
「今日の売上件数は30件。過去1週間の売上平均が80件以上」なら対策が必要ですし「過去1週間の売上平均が10件」なら、なぜ売り上げが上がったのか解析する必要があるでしょう。
サイト分析でチェックする項目
サイト分析で見るべき項目について解説します。
- アクセス数
- 検索キーワード
- ユーザーの行動
- 流入経路
- コンバージョン
どの項目を、何のために見る必要があるかを理解しておきましょう。
アクセス数
サイト分析のためにはサイトを見られた回数やサイトを訪問したユーザー数の分析が不可欠です。
Googleアナリティクスでは、下記の項目をチェックしましょう。
- ユーザー数(サイトを訪問した人の数)※GA4では「アクティブユーザー数」
- セッション数(ユーザーの行動の数)※GA4でも同じ名称
- ページビュー数(ページが見られた数)※GA4では「page_view数」
どれだけのアクセス数があるかは最低限必要な情報です。
検索キーワード
検索キーワードでは、ユーザーがどのような検索キーワードを入力してウェブサイトへたどり着いているかを調査します。
例えば、ECサイトでキャンプ用品を扱うお店がキャンプに関連するキーワードで検索結果上位を取れていない場合、ユーザーに効率的に情報を届けられていないということです。
ユーザーがほしいと思っている検索結果を効率的に届けるために、最適な発信ができているかを検証しましょう。
ユーザーの行動
ユーザーの行動では、
- 最初にどのページを見たのか
- どこで何をしたのか
- どれくらいで離脱したのか
など、行動データを確認できます。
狙い通りの動きをしているユーザーが少ない場合には、導線の改善や商品・サービス情報の掲載場所変更など、課題がないかチェックしましょう。
流入経路
ユーザーがどのような経路でウェブサイトへ訪問したかを分析します。
流入経路の種類
- GoogleやYahoo!などの検索エンジン
- URLの入力やブックマーク
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- 外部サイトのリンク
- SNS
- アフィリエイトリンク
例えば、広告からの流入は多く、検索エンジンからの流入が少ないならば、SEOの強化が必要なことがわかるでしょう。
種類ごとの流入データを検証することで、これからの対策方法が見えてきます。
コンバージョン
どのくらい目標達成できているのかを測るために、コンバージョンの分析は欠かせません。
- コンバージョン率が上がった期間は何をしていたのか
- 売上を獲得するためにはどのくらいのユーザー流入が必要なのか
など、目標達成のために欠かせないデータですので、定期的なチェックが必要です。
効果的なサイト分析にするためのポイント
サイト分析には時間がかかるため、ダラダラと作業するわけにもいきません。効果的に・効率的にサイト分析するために大切なポイントを紹介します。
現状の課題と改善点を洗い出す
気になる課題を見つけて施策を考えることが重要です。
「売り上げが悪い」と感じたまま放置していても一向に改善されません。何が課題なのか、どう改善すべきなのかを考えながらサイト分析しましょう。
仮説を立ててデータを見る
データを見るといっても、仮説を立てて見なければただの数字です。データを見て疑問を持ち、原因を突き止める必要があります。
「なぜ先月の売上が急増したのだろう」→「類似商品がテレビで放送されたからかも」
上記のように仮説を持ってデータを分析すると、「流入経路は?」「一番見られているページは?」などと、さらにデータを深掘りして調査できるでしょう。
サイトの改善・効果検証する
効果的な改善のために「PDCAサイクル」という技法を使いましょう。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
1番から順番に実行し、4番に至ればまた1番に戻ります。効果的なサイト運用のためには、データの情報を分析するだけでなく、改善が必要です。常に変化していくニーズに合わせるためにも、PDCAサイクルを活用したサイト改善体制を整えておきましょう。
まとめ
サイト分析はウェブサイトの目標達成のために必須となっています。
「どうすれば会社の認知度が上がるのか」「売り上げアップのために何をすれば良いかわからない」とお悩みの方でも、無料で使えるツールで改善が目指せます。
ご自身のウェブサイトの現状を知る意味でも、ぜひGoogleアナリティクスを活用してくださいね。