CTR(クリック率)とは?意味・計算方法と良し悪しの判断のしかた | KURO HOLDINGS株式会社

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2026/10/29

CTR(クリック率)とは?意味・計算方法と良し悪しの判断のしかた

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広告の管理画面やサーチコンソールのレポートを開くと、必ずと言っていいほど並んでいる「CTR」という列。「CTRって何のこと?」「うちの2.1%は高いの?低いの?」と、数字を前に手が止まった経験がある方も多いのではないでしょうか。

CTRはクリック率のことで、計算自体はシンプルです。ただ、どの画面で見た数字かによって中身が少しずつ違い、ネット上で紹介されている「平均値」にも調査によって大きな開きがあります。

この記事では、手元のCTRが良いのか悪いのかを自分で判断できるようになることをゴールに、基本から順に解説します。

CTR(クリック率)とは?

CTRとは「Click Through Rate」の略で、広告や検索結果などが表示された回数のうち、実際にクリックされた割合を示す指標です。日本語では「クリック率」「クリックスルー率」とも呼ばれます。計算式は次のとおりです。

 

CTR(%)=クリック数÷表示回数×100

 

たとえば、ある広告が1,000回表示され、そのうち20回クリックされた場合、CTRは20÷1,000×100=2%です。表示回数は「インプレッション(imp)」と表記されることもあります。

 

CTRが表しているのは、広告や検索結果を見た人が「自分に関係がありそうだ」と感じて、もう一歩先へ進んでくれたかどうかです。Google広告のヘルプでも、クリック率は広告の魅力や、広告とキーワード・ターゲット設定との関連性をはかる目安と説明されています。CTRは、ユーザーとの最初の接点で興味を引けているかを確かめる「入口の指標」といえます。

CVR・CPC・CPAとの違い

CTRと一緒にレポートに並ぶ指標に、CVR・CPC・CPAがあります。CV(コンバージョン)とは、問い合わせや購入など、サイト上で達成してほしい成果のことです。それぞれの指標は「どの段階を測っているか」が違うため、知りたいことに合わせて見る指標を選びます。

 

指標 計算式 測っている段階 こんなことを知りたいときに見る
CTR(クリック率) クリック数÷表示回数×100 表示→クリック 広告や記事タイトルが興味を引けているか
CVR(コンバージョン率) CV数÷クリック数×100 クリック→成果 クリック後のページが問い合わせや購入につながっているか
CPC(クリック単価) 広告費÷クリック数 1クリックの費用 集客にかかる費用が割高になっていないか
CPA(顧客獲得単価) 広告費÷CV数 成果1件の費用 成果1件あたりの費用が採算に合っているか

 

CVRは、ツールによって分母に「クリック数」ではなく「セッション数(訪問数)」を使う場合もあります。社内で数値を共有するときは、何を分母にしているかを添えておくと誤解が生まれにくくなります。

CTRが重視される理由

まず、CTRは集客の量を直接左右します。表示回数が同じでも、CTRが1%から2%に上がれば、クリック数は単純計算で2倍になります。自然検索(SEO)のように表示回数を増やすまでに時間がかかる施策では、CTRの改善が流入を増やす近道になることもあります。

 

もう一つは、検索広告では掲載順位や費用にも関わることです。Google広告では、広告の掲載順位を決める「広告ランク」が検索のたびに計算され、その要素には推定クリック率(広告が表示されたときにクリックされる見込み)が含まれます。Googleは、この推定クリック率に実際のクリック率も影響すると説明しています。

どこで見たCTRかで、中身が少しずつ違う

CTRの計算式は共通でも、「何をクリックとして数えるか」「何を表示回数として数えるか」はツールごとに異なります。手元の数字を判断する前に、それがどの画面のCTRなのかを確認しておきましょう。

Google広告・Yahoo!広告の管理画面で見るCTR

広告文や画像に対する反応を確かめたい方が見るのが、この広告のCTRです。広告が表示された回数のうち、広告がクリックされた割合を示します。

 

注意したいのは、広告のクリック数とサイトの訪問数が一致しないことです。Google広告では、リンク先のページが一時的に表示できなかった場合など、ユーザーが実際にはサイトを訪れなかったときもクリックとして数えられます。GA4(Googleアナリティクス4)のセッション数と数が合わないこと自体は珍しくないため、すぐに不具合を疑う前に、まず計測の定義の違いを確認します。

Google Search Console(サーチコンソール)で見るCTR

自社サイトのページが検索結果でどれだけ選ばれているかを確かめたい方は、サーチコンソールの「検索パフォーマンス」レポートを使います。ここでのCTRは、検索結果にサイトへのリンクが表示された回数のうち、クリックされた割合です。

 

サーチコンソールの表示回数は、検索結果ページにリンクが掲載されていれば、ユーザーがその位置までスクロールしたかどうかに関係なく数えられるのが基本です。そのため、検索結果の下のほうに掲載されているページほど、実際には目に入っていない表示も含まれ、CTRは低く出やすくなります。CTRは必ず掲載順位とセットで見るようにしましょう。

Meta広告(Facebook・Instagram広告)などSNS広告で見るCTR

SNS広告を出している方は、CTRが複数の種類に分かれて表示される点に注意が必要です。Meta広告の広告マネージャでは、いいね・コメント・プロフィールへの移動なども含めたすべてのクリックで計算するCTRと、リンク先へのクリックだけで計算するCTRが別の列として用意されています。

 

サイトへの集客を目的にしているなら、見るべきはリンクのクリックで計算した方です。すべてのクリックを含む方は数値が高く出やすく、それを見て「よく反応されている」と判断すると実態を見誤ります。列の名前や定義は変更されることがあるため、最新の内容は広告マネージャのヘルプで確認してください。

サイト内のボタン・バナーのCTR

記事内の「資料ダウンロード」ボタンやバナーがどれだけ押されているかを知りたい方は、ボタンが表示された回数(または、そのページの閲覧数)に対するクリック数で考えます。このCTRは広告の管理画面やサーチコンソールのように自動では表示されないことが多く、GA4やGoogleタグマネージャーでクリックをイベントとして計測する設定が必要です。

 

分母を「ページの閲覧数」にするか「ボタンが画面に表示された回数」にするかで数値は大きく変わります。社内で比べるときは、分母をそろえておきましょう。

CTRの平均・目安は?場面別に見るおおよその水準

CTRの目安は場面によって桁が変わります。

場面 おおよその目安 数値が上下しやすい条件
検索広告 6〜7%前後 業種(5〜13%程度の幅)、社名・商品名での検索かどうか
ディスプレイ広告 0.5%前後 業種(0.4〜1%程度の幅)、一度サイトを訪れた人への配信かどうか
SNS広告 サイトへの誘導が目的なら1.7%前後、問い合わせ獲得が目的なら2.6%前後 業種(誘導目的で0.8〜4%程度の幅)、すべてのクリックで計算したCTRかどうか
自然検索 1位で約40%、3位で約10%、10位で2%弱 掲載順位、検索結果にAIによる概要や広告が出ているかどうか
サイト内のボタン・バナー 一般的な平均値はない 置き場所、分母の取り方

自社の数字が目安の範囲に収まっていれば、ひとまず大きな問題はないと考えてよいでしょう。目安から桁が1つ違うほど離れている場合は、広告文の出来よりも先に、計測の設定や配信先に問題がないかを確認するのが近道です。

自分のCTRが良いか悪いかを判断する3つの手順

CTRの良し悪しは、同じ条件の過去の自社データと比べ、内訳に分けて変化した場所を探し、最後にクリック後の成果とあわせて見る、という順で判断します。

1. 同じ条件の過去の数字と比べる

最初に比べる相手は、外部の平均ではなく自社の過去の数字です。比べるときは、次の条件をそろえます。

 

  • 期間:先月と今月、前年の同じ月など、曜日や季節の影響が近い期間で比べる
  • 媒体と広告の種類:検索広告は検索広告同士、ディスプレイ広告はディスプレイ広告同士で比べる
  • キーワードの種類:社名や商品名で検索する「指名キーワード」と、それ以外の一般的なキーワードを分ける
  • デバイス:PCとスマートフォンを分ける

 

特に指名キーワードは、もともと自社を探している人の検索なので、CTRが高く出やすい傾向があります。指名キーワードと一般的なキーワードを混ぜたまま比べると、判断を誤る原因になります。

2. 内訳に分けて、変化した場所を探す

全体のCTRが下がったとき、すぐに「広告文が悪くなった」と判断するのは早計です。内訳ごとのCTRは変わっていないのに、CTRの低い区分の表示回数が増えただけで、全体が下がることがあるからです。

 

以下は、仮の数値を使った一例です。

区分 先月の表示回数 先月のクリック数 先月のCTR 今月の表示回数 今月のクリック数 今月のCTR
指名キーワード 2,000 400 20% 2,000 400 20%
一般的なキーワード 8,000 240 3% 18,000 540 3%
全体 10,000 640 6.4% 20,000 940 4.7%

 

この例では、指名キーワード・一般的なキーワードのどちらもCTRは先月と同じですが、一般的なキーワードの表示回数が増えたことで、全体のCTRは6.4%から4.7%に下がっています。一方でクリック数は640回から940回に増えており、集客としてはむしろ前進している状態です。全体の数字だけを見て広告文を作り直すと、問題のない部分に手を入れることになります。

 

なお、複数の区分をまとめたCTRを出すときは、区分ごとのCTRを単純に平均せず、クリック数の合計を表示回数の合計で割って計算します。この例で20%と3%を単純平均すると11.5%になり、実態とかけ離れた数字になります。

3. クリック後の成果とあわせて見る

CTRの変化を見つけたら、それがクリック後の成果(問い合わせや購入)にどうつながっているかを確認します。上の例で、一般的なキーワードからのクリック後のCVRを2%と仮定すると、増えた300回のクリックから生まれる成果はおよそ6件です。

 

CTRの数字が下がっていても成果が増えているなら、優先すべきは広告文の修正ではなく、増えたクリックが狙いどおりの人から来ているかの確認です。

CTRとCVRの組み合わせで分かる、次に見直す場所

CTRとCVRを「高い・低い」の組み合わせで見ると、課題が広告や検索結果の側にあるのか、クリック後のページの側にあるのかを切り分けられます。ここでの「高い・低い」は、同じ条件の自社の過去の数字と比べたときの判断です。

CTRもCVRも高い:配信量を増やす余地を探す

広告や検索結果で興味を引けていて、クリック後も成果につながっている状態です。見直すべき点が少ないぶん、次は表示回数を増やせないかを検討します。広告であれば予算や配信対象の拡大、SEOであれば関連するキーワードで新しいページを用意するといった打ち手が考えられます。

 

ただし配信対象を広げると、関心の薄い人にも表示されてCTRは下がりやすくなるため、効果は成果の件数と1件あたりの費用で判断します。

CTRは高いがCVRが低い:広告とページの「約束」がずれていないか

クリックはされているのに成果につながらない状態です。ページの使いにくさが原因のこともありますが、まず疑いたいのは、広告や検索結果のタイトルで期待させた内容と、クリック後のページの内容が食い違っている可能性です。CTRだけを見ると好調に見えるため、見落とされやすいパターンでもあります。

 

このパターンでは、CTRを上げたことで成果がかえって減ることもあります。以下は、仮の条件で2つの広告を比べた一例です。条件は次のとおりとします。

 

  • 表示回数:どちらも20,000回
  • クリック単価:どちらも100円

 

項目 広告A 広告B
CTR 1.5% 2.5%
クリック数 300回 500回
CVR 4% 2%
成果(CV)数 12件 10件
広告費 30,000円 50,000円
成果1件あたりの費用(CPA) 2,500円 5,000円

 

CTRだけを見れば広告Bが優秀ですが、成果の件数は広告Aの方が多く、1件あたりの費用は広告Bが2倍です。たとえば「今だけ無料」「誰でも簡単」のような強い表現でクリックを集めても、ページで実際の条件を知った人が離れてしまえば、費用だけがかさみます。

 

数字は「どこで滞っているか」は教えてくれても、「なぜ滞っているか」までは教えてくれない。私たちはこの前提に立って数字を読むようにしています。CTRが高いのにページで離脱が多いとき、すぐにページのデザインを作り直すのではなく、広告を見た人がどんな期待を抱いてクリックしたのか、その期待とページで示した価格や手間との間にずれがないかを、まず想像してみてください。直すべき場所が、実はページではなく入り口の広告の方だった、ということは珍しくありません。

CTRは低いがCVRは高い:見せ方を変えれば伸びる余地がある

クリックした人は高い割合で成果につながっているので、ページや商品そのものには魅力がある状態です。課題は、その魅力が広告文や検索結果のタイトルで伝わりきっていないことにあります。広告文やタイトルの見直しでCTRが上がれば、成果がそのまま増える可能性が高いパターンです。

CTRもCVRも低い:誰に見せているかから見直す

広告や検索結果で興味を引けず、クリックした人も成果につながっていない状態です。広告文やページを個別に直す前に、そもそも届けたい人に表示されているかを確認します。検索広告なら実際に広告が表示された検索語句、SNS広告なら配信対象の設定、SEOならそのページが表示されている検索キーワードを確認し、狙いと違う人に表示されていないかを見ます。配信先を正しく絞り込めれば、CTRとCVRが同時に改善することもあります。

CTRが低いときに見直すポイント(媒体別)

CTRを上げるための見直し先は、媒体によって異なります。ご自身が見ている画面に合わせて確認してください。

検索広告(Google広告・Yahoo!広告)

  • 検索語句を確認する:「検索語句」レポートで広告が実際にどんな検索に表示されたかを確認し、狙いと違う語句は除外キーワードに設定します。
  • 広告文に検索語句を入れる:ユーザーが検索した言葉が広告文に含まれていると、自分の探しているものだと気づいてもらいやすくなります。
  • 品質スコアの内訳を見る:キーワードごとの品質スコアで「推定クリック率」が「平均より下」になっていれば、広告文の見直しを優先します。
  • アセット(旧・広告表示オプション)を設定する:サイトリンクやコールアウトなどを追加すると、広告に載る情報が増え、目に留まりやすくなります。

 

なお、品質スコア(1〜10の数値)は改善が必要な箇所を見つけるための診断用の指標で、Googleは広告オークションの評価材料ではないと説明しています。「広告ランク=入札単価×品質スコア」という説明を見かけることがありますが、正確ではありません。品質スコアの数値を上げること自体を目標にせず、内訳から見直す場所を探すために使いましょう。

ディスプレイ広告・SNS広告

  • 画像と最初の一言を見直す:スクロール中に一瞬で目に入る画像と冒頭のコピーで、誰に向けた何の広告かが伝わるかを確認します。
  • 配信対象を見直す:年齢や興味関心などの設定が広すぎると、関心の薄い人への表示が増えてCTRが下がります。
  • 同じ人に表示しすぎていないか確認する:1人あたりの表示回数(フリークエンシー)が増えすぎると、見慣れた広告として素通りされやすくなります。
  • 複数のパターンを並行して配信する:画像やコピーを変えた広告を同時に配信し、反応の良いものを残すABテストを続けます。

自然検索(SEO)

  • まず掲載順位を確認する:2ページ目以降に表示されているページは、タイトルを変えてもCTRは大きく変わりません。順位が低い場合は、記事の内容そのものの見直しが先です。
  • タイトルで検索意図に答える:検索した人が知りたいことに対して、そのページが何を答えているかがタイトルだけで分かるかを確認します。キーワードはなるべく前半に置きます。
  • ディスクリプションを設定する:検索結果でタイトルの下に表示される説明文の候補になります。ページの要点と、読むと何が分かるかを簡潔に書きます。
  • 情報の鮮度を保つ:料金や制度など変化しやすい情報を扱うページは、内容を更新して最新であることが伝わるようにします。

 

サーチコンソールで、掲載順位が10位以内なのに、同じくらいの順位の他のページよりCTRが低いページを探すと、タイトルの見直しで効果が出やすい候補を見つけられます。

サイト内のボタン・バナー

  • 押した後に何が起きるかが分かる文言にする:「詳しくはこちら」より「料金表をダウンロードする」のように、クリック後の行動を具体的に示します。
  • 置く場所を見直す:読者が知りたいことを読み終えた直後など、次の行動を考えるタイミングにボタンを置きます。
  • ためらう理由を減らす一言を添える:ボタンの近くに「入力は1分で完了」など、押すのをためらう理由を減らす短い補足を加えます。

CTRは「入口の反応」を映す数字

CTRの計算は簡単ですが、どの画面のCTRかによって数え方が違い、外部の平均値も調査によって大きく異なります。良し悪しは、同じ条件の自社の過去の数字と比べ、内訳とクリック後の成果まで確かめて判断するのが確実です。

 

まずは、手元のレポートにあるCTRを1つ選び、先月の同じ条件の数字と並べてみてください。変化があれば、それがどの区分で起きたのか、成果の件数はどう動いたのかまで確かめると、次に手を入れるべき場所が見えてきます。

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