GA4における「イベント」とは?意味・計測方法・注意点を解説 | KURO HOLDINGS株式会社

NEWS & BLOG

NEWS & BLOG

  • BLOG
2024/09/04

GA4における「イベント」とは?意味・計測方法・注意点を解説

  • 用語解説
  • Googleアナリティクス
  • GA4

「Googleアナリティクスを初めて使うので、イベントの意味を知りたい」
「イベントをどうチェックしていいかわからない」

GoogleアナリティクスのバージョンがGA4に変わってから、よく「イベント」という言葉を目にするようになりました。というのも「イベント」はGoogleアナリティクスの基礎の基礎なのです。しっかり理解していないとデータ計測や分析が思うように進まない可能性も。

本記事では、イベントの定義や種類を解説しています。Webサイトの改善点を見つけ、機会損失を避けられるようにしっかり理解しておきましょう。

GA4におけるイベントの定義

GA4では、Webサイトやアプリなどの種類を問わず、すべてのユーザーの行動を「イベント」としてデータ計測します。

 

  • ユーザーが表示したページ
  • リンククリック
  • スクロール
  • 購買結果

 

など、さまざまなデータを「イベント」として名付けて計測しているのです。

イベントデータの活用方法

たとえば、GA4のイベントデータのひとつである「スクロール」をチェックすると、ユーザーが最後まで閲覧したのかどうかを確認できます。(ただし、ページの90%まで表示された際に「1」とカウントされるため、正確には最後まで閲覧されたかどうかは不明です。)

 

さらに細かくデータを見たい場合は、25%・50%・75%など、拡張測定機能によりパーセンテージを指定することが可能です。

 

よりユーザーの動きを詳細にデータ化できるため、ページのどこまでが見られているのか、どこからがユーザーに離脱されているのかをチェックできるでしょう。

 

以上のように、イベントデータを解析することにより、実質的にユーザー満足度の推測に役立ちます。

GA4のイベントの種類

収集できるイベントデータの種類は大きく4つにわけられます。

 

  • 自動収集イベント
  • 拡張計測機能イベント
  • 推奨イベント
  • カスタムイベント

 

自動で収集される データ以外にも、業種や用途によって使うべきイベントデータが異なるため、よく理解して事業によって使いわけてみてください。

自動収集イベント

自動収集イベントとは自動的に計測されるイベントです。これらの計測は停止ができませんが、初期設定する必要もありません。

【計測できるイベント名の例】

 

session_start:アプリやWebサイトのセッション開始
first_visit:初回訪問
ad_click:広告のクリック
ad_impression:広告の表示
screen_view:画面の遷移

このあと説明するイベントのどれを設定すべきかわからない場合は、まず初期設定の自動収集イベントをチェックしましょう。

拡張計測機能イベント

拡張計測機能イベントは、自動収集イベントのうちGA4の管理画面からオプションを有効にすることですぐに計測できるイベントです。

【計測できるイベント名の例】

 

scroll:ページの90%以上の深さまでスクロール
file_download:ダウンロードコンテンツをダウンロード
click:離脱リンクをクリック

細かい設定を行う必要がなく、ワンタッチで計測開始できます。

推奨イベント

推奨イベントは業種・用途の目的別でGoogleが推奨しているイベントです。

 

業種・用途ごとのイベントは以下の通りです

対象者 イベント名の例
すべてのプロパティ 全員
  • login:ログイン
  • purchase:購入
  • ad_impression:広告表示(アプリ)
  • spend_virtual_currency:仮想通貨使用
オンライン販売 小売・eコマース・教育・ 不動産・旅行
  • begin_checkout:購入手続き開始
  • remove_from_cart:カートの商品削除
  • view_item_list:商品・サービスの一覧表示
  • generate_lead:お問い合わせフォームの送信
ゲーム ゲーム
  • select_content:コンテンツ選択
  • tutorial_begin:チュートリアル開始
  • level_start:新しいレベルを開始
  • level_up:レベルアップ

以上のように、設定することにより専門的なレポートを用意できるため、事業の改善・推進に役立つでしょう。

カスタムイベント

カスタムイベントは、自動収集イベント・推奨イベント以外でユーザーが独自に設定できるイベントです。

【計測できるイベントの例】

 

  • 特定のページの閲覧数
  • 組織への寄付
  • 指定した割合以上のスクロール
  • 3本線のハンバーガーメニューやアコーディオンのクリック

計測したいイベントを自由に決められる一方で、カスタムディメンションに追加設定しておかないとレポート上で選択できません。設定漏れがないように注意しましょう。

イベントのチェック方法

設定されているイベントをチェックする方法をご紹介します。

 

Googleアナリティクスのホーム画面より「管理」→「イベント」の順にクリックすると、設定したイベントが「既存のイベント」の欄に一覧で表示されます。

 

より細かいデータを確認したい場合は、イベント名をクリック。それぞれの細かいデータが折れ線グラフやパーセンテージで表示されます。

イベントの命名ルール

カスタムイベントを設定する際、のちにデータを確認しやすくするためにイベントに名前をつけなくてはなりません。その際いくつかのルールを覚えておく必要があります。

大文字・小文字が区別される

イベント名では大文字と小文字が区別されます。たとえば「first_ event」「First_event」は別のイベントとして扱われます。

英語以外の言語も使用可能

イベント名には英語以外の単語や文字も使用可能です。

予約済みの接頭辞は使えない

すでに使用されているイベント名は使用できません。イベント名がかぶらないように新しい名前を付けましょう。

 

以上のルールを踏まえたとしても、適当な名前をつけるとデータ整理に時間がかかってしまう可能性があります。のちにデータ分析がしやすいよう、規則性を持った命名をおすすめします。

まとめ

GA4におけるイベントとは、Webデータの解析において基礎となる知識です。イベントの定義や・イベントを活用することの大切さを理解して、Webサイトの改善・推進に役立ててください。

 

当サイトでは、GA4にまつわる多くの情報を解説しています。効果的なサイトの分析方法やGoogle アナリティクスの各種用語など、GA4について不明点がある方は、ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。

Back to TOP