リスティング広告は少額からでも配信できる広告ですが、適切に運用しないと予想以上に費用(クリック単価)が高くなります。運用目標によっては、当初の予算を大きく上回る金額が必要になることもめずらしくありません。
本記事では、リスティング広告のクリック単価の基礎知識や相場、決まる際の流れ、最適化の方法などを解説します。また、クリック単価が高騰する主な原因、高騰したときに下げるための効果的な施策なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
リスティング広告におけるクリック単価(CPC)とは
まずは、クリック単価の概要から見ていきましょう。
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リスティング広告の課金方式
リスティング広告は、クリック課金制を採用しています。クリック課金制は、広告がクリックされて初めて料金が発生する仕組みです。検索結果画面に広告が表示されるだけでは費用がかからず、興味を持ったユーザーのクリックにだけ費用をかけられます。
クリック単価はオークション制で決まる
クリック単価は、広告主が広告を配信したいキーワードに設定する入札単価をもとに、オークション形式で決まります。ただし、もっとも高い金額を入札した広告主が必ず上位に表示されるわけではありません。掲載順位を左右するのは、入札単価に広告の品質などを加味した「広告ランク」です。
オークションに参加する競合が多いほどクリック単価は高くなりやすく、競合が少ないほど低くなる傾向にあります。実際に支払うクリック単価は、自社の1つ下の順位の広告の広告ランクを上回るのに必要な最低限の金額です。
自社の広告ランクが高ければ、入札額が最高額に達していなくても、競合より上位に広告を掲載できる可能性があります。
広告ランクが決まる要素は以下のとおりです。
◯ 入札単価(上限クリック単価)
◯ 広告とランディングページの品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性)
◯ 広告ランクの下限値(広告が表示されるために満たすべき最低限の基準)
◯ オークションにおける競争力
◯ ユーザーが検索した状況(検索語句、地域、デバイス、時間帯など)
◯ アセットなどの広告フォーマットの見込み効果
なお、管理画面で確認できる「品質スコア」は、広告の品質の目安を1〜10の数値で示す診断ツールです。品質スコアの数値そのものが、広告ランクの計算に使われるわけではありません。
クリック単価に影響する要因
広告ランク以外でクリック単価に影響する要素は以下のとおりです。
◯ 広告出稿を狙うキーワードの人気度(競合の多さ)
◯ 自社の業界や商材ジャンル
◯ 自社や商材などの認知度や知名度
◯ シーズン(季節やイベントによって高まる商材のニーズがクリック単価に影響する)
◯ 広告出稿媒体
自社の業界や商材がリスティング広告と相性がよい場合、大きな集客効果や売上が見込める分、競合も多くなりやすいので、クリック単価が高騰しやすくなります。
また、自社の商材や業界が特定の季節だけニーズが高まるものなら、その季節(クリスマスやバレンタインなど)だけクリック単価が高騰するケースも少なくありません。
反対に、自社や商材の認知度が高いと、広告がクリックされやすくなり推定クリック率が上がるため、クリック単価を抑えやすくなります。
リスティング広告のクリック単価の相場
クリック単価にも一定の相場があり、配信しようとする業界や広告媒体ごとに異なります。
業界別のクリック単価相場
米国のWordStreamが、2025年4月〜2026年3月のデータをもとにまとめた調査によると、クリック単価が高い業種と低い業種(それぞれ5業種)は以下のとおりです。
| 区分 | 業種 | 平均クリック単価(USD) | 円換算(約) |
|---|---|---|---|
| クリック単価が高い業種 | 弁護士・法律サービス | $9.87 | 1,559円 |
| 住宅・リフォーム | $8.33 | 1,316円 | |
| 歯科 | $8.00 | 1,264円 | |
| パーソナルサービス | $7.17 | 1,133円 | |
| 健康・フィットネス | $6.17 | 975円 | |
| クリック単価が低い業種 | アート・エンターテインメント | $1.63 | 258円 |
| 飲食 | $2.05 | 324円 | |
| 旅行 | $2.14 | 338円 | |
| 自動車(販売) | $2.27 | 359円 | |
| スポーツ・レクリエーション | $2.77 | 438円 |
※1ドル=158円で換算(2026年10月時点)。全業種の平均は$5.42(約856円)
参考:WordStream「2026 Google Ads Benchmarks」
米国のデータのため、日本の相場とは水準が違います。業種による差の目安として参考にしてください。
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媒体・広告の種類によるクリック単価の違い
クリック単価は、広告媒体によっても変わります。一般的には、利用者も出稿する企業も多いGoogle広告のほうが、LINEヤフー広告やMicrosoft広告よりも高くなりやすい傾向です。
ただし、キーワードや業種によって差は大きく、必ずしもGoogle広告のほうが高いとは限りません。実際の単価は、各媒体で配信して確認しましょう。
また、リスティング広告は、ディスプレイ広告やSNS広告に比べてクリック単価が高くなる傾向にあります。購入や問い合わせに近い、ニーズが顕在化したユーザーにアプローチできる分、競争が激しくなりやすいためです。
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実際のクリック単価が決まるまでの流れ
この項目では、Google広告のクリック単価が決まるまでの流れを紹介します。キーワードの相場を調べ、上限クリック単価や入札戦略を設定したうえで、最終的にはユーザーが検索するたびに行われるオークションで決まる仕組みです。
1. キーワードプランナーでクリック単価の相場を調べる
広告を配信したいキーワードの相場を調べるには、Googleが無料で提供するキーワードプランナーの利用がおすすめです。キーワードプランナーは、リスティング広告のキーワード調査や選定に役立ちます。
相場の調べ方は、以下のとおりです。
1. Google広告の管理画面のメニューから「キーワードプランナー」を選ぶ
2. 「検索のボリュームと予測データを確認する」を選ぶ
3. 調査したいキーワードを入力する
4. 「予測」をクリックする
5. 表示された平均クリック単価を確認する
なお、キーワードプランナーを利用するには、Google広告のアカウントが必要です。広告の配信実績が少ないアカウントでは、月間検索ボリュームが「1,000〜1万」のような幅で表示される場合があります。
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2. 上限クリック単価・入札戦略を設定する
入札戦略には、自動と手動の2パターンがあるので、必要に応じてどちらかを選びます。
自動入札戦略
自動入札戦略では、目的から戦略パターンを選べば自動で入札単価を最適化してくれます。主な自動入札戦略は、以下のとおりです。
| 入札戦略 | 仕組み | 向いているケース | 設定できる目標値 |
|---|---|---|---|
| クリック数の最大化 | 予算内でできるだけ多くのクリックを獲得できるように入札単価を調整する | LPへの流入数を増やしたいとき | 上限クリック単価(任意) |
| 目標インプレッションシェア | 検索結果の上部など、指定した位置に広告が表示される割合を高めるように入札単価を調整する | 指名キーワードで確実に表示したいときなど | 表示したい位置と割合(必須) |
| コンバージョン数の最大化 | 予算内でできるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように入札単価を調整する | 資料請求や問い合わせなど、コンバージョンの件数を増やしたいとき | 目標コンバージョン単価(任意) |
| コンバージョン値の最大化 | 予算内で売上などのコンバージョン値を最大化するように入札単価を調整する | 商品ごとに売上が異なるECサイトなど、売上を重視したいとき | 目標広告費用対効果(任意) |
このうち、コンバージョンを目的とする戦略は「スマート自動入札」と呼ばれ、AIが検索ごとに入札単価を調整します。検索のたびにさまざまなデータをもとに入札単価を決めるため、状況の変化にも柔軟に対応できる点がメリットです。
個別クリック単価(手動入札)
個別クリック単価は、ユーザーが広告を1回クリックしたときに発生する料金の上限額である「上限クリック単価」を、自分で決めて設定する方法です。上限クリック単価は、広告グループとキーワードにそれぞれ設定できます。
AIにまかせる自動入札戦略とは違い、金額をひとつひとつ自分で管理する必要があるため、自社の広告予算の範囲内で適切な金額を設定しましょう。
個別クリック単価は以下のような状況のときにおすすめです。
◯ 予算が限られており、金額を細かく管理して費用対効果を高めたいとき
◯ 特定の指標にこだわって広告を運用したいとき
◯ 自動入札戦略の単価設定に不満があるとき(想定より設定する金額が高すぎるなど)
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3. ユーザーが検索するたびにオークションが実行される
オークションは、ユーザーがキーワードを検索するたびに実行される仕組みです。Google広告では、入札単価だけでなく、広告の品質や検索した状況なども加味した「広告ランク」で掲載順位が決まります。
実際に支払うクリック単価は、自社の1つ下の順位の広告の広告ランクを上回るのに必要な最低限の金額です。そのため、通常は設定した上限クリック単価よりも安くなります。

ただし、自動入札を使っている場合や、入札単価調整を設定している場合は、上限クリック単価を上回ることもあるので注意しましょう。
よく「セカンドプライスオークション」と説明されますが、単純に「2番目に高い入札額 + 1円」で決まるわけではなく、広告の品質によって支払う金額が変わる点が特徴です。
クリック単価を最適化するためのポイント
ここからは、クリック単価を最適化するためのポイントを3つ紹介します。
最適な入札戦略を選ぶ
現在のリスティング広告運用では、自動入札戦略が主流になりつつあり、目的に応じて戦略を選べます。
運用上の特別な目的がなく、どの入札戦略を選ぶか迷っているなら、「コンバージョン数の最大化」を選び、必要に応じて目標コンバージョン単価(tCPA)を設定するのがおすすめです。
なお、コンバージョンを目的とする自動入札を使うには、コンバージョン測定の設定が欠かせません。
コンバージョンの件数がまだ少ない段階では、まず「クリック数の最大化」でサイトへの流入とデータを集め、その後コンバージョン系の戦略に切り替える方法もあります。
競争率が低いキーワードを探す
クリック単価を最適化するには、競争率が低いキーワードを見つけて設定することも大切です。競争率の低いキーワードを見つける方法としては、以下が挙げられます。
◯ Googleキーワードプランナーなどのツールを利用する
◯ 難易度の低いキーワードの候補を可能な限り出して選別する(ロングテールキーワードを積極的に採用する)
◯ 競合が広告を出しているキーワードをリサーチする
Googleキーワードプランナーでは、関連キーワードの調査や検索ボリューム、競合性(そのキーワードに広告を出している広告主の多さ)などの確認が可能です。また、Googleの「広告透明性センター」を使えば、競合がどのような広告を出しているかを無料で確認できます。
ロングテールキーワードは、複数の語句を組み合わせた検索ボリュームの少ない(目安として月間検索数1,000回未満などとされる)キーワードで、競合が少ないことがメリットです。
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CPA・CVRもチェックする
クリック単価を下げることは、費用対効果の高い広告運用を行ううえで重要です。
しかし、クリック単価だけが低くても、コンバージョン率(CVR)が低ければ売上や利益にはつながりません。クリック単価が低く、コンバージョン率が悪い状態は、いわば「お店にお客さんを連れてきても、商品が売れていない状態」といえるでしょう。
CPA(顧客獲得単価)は「クリック単価 ÷ コンバージョン率」で求められます。たとえば、クリック単価が100円でも、コンバージョン率が1%ならCPAは1万円です。クリック単価が200円でも、コンバージョン率が4%なら、CPAは5,000円に抑えられます。

このように、クリック単価だけでなく、コンバージョン率やCPAもあわせて確認し、バランスを取ることが重要です。
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クリック単価が高くなる主な原因5つ
ここでは、クリック単価が高くなる主な原因を5つ紹介します。
1. 競合が多い
競合が多いと、オークションでの競り合いが激しくなり、各社の入札単価も上がりやすくなります。実際に支払うクリック単価は、1つ下の順位の広告ランクによって決まるため、競合が入札額を引き上げれば自社のクリック単価も高くなるのです。
2. 広告ランクが低い
自社の広告ランクが低い場合、自社より広告ランクが高い競合を上回るためには、より高い入札単価を設定する必要があります。
入札単価を上げれば広告ランクが上がり、掲載順位も高くなりますが、その分、最終的なクリック単価は高くなってしまうでしょう。いわば「低い広告ランクのハンデを費用で埋めている」状態なので、広告の品質を改善して広告ランクを上げることが根本的な解決策です。
3. キーワード戦略が誤っている
人気のキーワードのオークションには多くの競合が参加するため、クリック単価も高くなるケースが多いです。大きな集客効果や売上が見込めるからといって人気のキーワードへの広告配信にこだわると、あっという間に予算が尽きてしまうので注意しましょう。
対策としては、人気のキーワードだけに頼らず、ロングテールキーワードなども組み合わせて狙う戦略が効果的です。
4. ターゲティングが広すぎる
ターゲットを見極めるために幅広いユーザーに広告を配信して反応を確かめたり、販路を拡大したりする目的で、ターゲティング範囲を広げるケースはよくあるでしょう。
ただ、ターゲティング範囲を広くしすぎると、目的外のユーザーやコンバージョンに至らないユーザーのクリックが増え、広告費が無駄になりやすくなります。競争の激しい地域や時間帯に配信が広がることで、クリック単価が上がる場合もあるでしょう。
このような場合は、配信する地域や時間帯を絞り込んだり、除外キーワードを設定したりして、広告を表示したくないユーザーを避けることが重要です。
5. 上限クリック単価が適切ではない
上限クリック単価が必要以上に高く設定されていると、競合の動きによって、クリック単価が想定以上に上がるおそれがあります。
たとえば、実際のクリック単価が300円程度でおさまっているのに、上限クリック単価を1,000円に設定しているケースです。現時点では300円程度で済んでいても、競合が入札額を上げた場合には、上限の1,000円までクリック単価が上がる可能性があります。
許容できるクリック単価をもとに、上限クリック単価を適切な金額に設定しておきましょう。ただし、上限クリック単価を下げすぎると、場合によっては広告が表示すらされないこともあるので注意してください。
クリック単価を下げるための施策
ここからは、クリック単価を下げるための施策を紹介します。
基本は「広告の品質を高める」こと
Googleは、一般的に広告の品質が高いほどクリック単価は低くなると説明しています。品質が高ければ、低い入札単価でも同じ広告ランクを確保できるからです。
広告の品質は、推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性の3つの要素で評価されます。以下では、クリック率を高める施策と、広告の関連性・LPの利便性を高める施策に分けて見ていきましょう。
1. クリック率を高める施策
広告文を変更する
クリック率を高めるには、広告を見たユーザーがクリックしたくなるような広告文を用意する必要があります。そのために必要な要素は、以下のとおりです。
◯ 検索キーワードを含める
◯ 商材の強みを訴求する要素を増やす
◯ 数字を積極的に使う
◯ ユーザーがメリットを感じられるように表現を変える
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アセットを設定する
アセットを使うと、自社のリスティング広告の表示面積が広がり、目に留まりやすくなります。また、ユーザーに伝えられる情報量も増やせるため、メリットなどをより実感してもらえるでしょう。さらに、アセットの見込み効果は広告ランクの要素にも含まれ、掲載順位の向上も期待できます。
主なアセットは以下のとおりです。
| アセット | できること | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 画像アセット | 広告に画像を表示し、視覚的に訴求できる | 商品やサービスの見た目で魅力を伝えたい場合 |
| サイトリンク アセット | 広告とは別に、サイト内の特定のページへのリンクを表示できる | 料金ページや導入事例など、複数のページへ直接誘導したい場合 |
| コールアウト アセット | 商材の詳細や特典、キャンペーンなどの短い情報を追加できる | 「送料無料」「24時間対応」など、強みを短く伝えたい場合 |

なお、アセットは設定しても必ず表示されるとは限りません。
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除外キーワードを設定する
自社のターゲットが検索しそうにないキーワード(たとえば、法人向けサービスなら「個人」「求人」など)を除外キーワードに設定することで、広告費の浪費を防げます。
ニーズのないユーザーへの広告表示を避け、ターゲットにだけ広告を届けられるので、クリック率の向上にもつながるでしょう。
除外するキーワードは、管理画面の「検索語句レポート」で、実際に広告が表示された検索語句を確認しながら選ぶと効率的です。
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キーワードの設定を見直す
「自社のターゲットにクリックされやすいキーワードに広告を出稿できているか」を確認しながら、キーワードを調整することも重要です。
クリック率が低いキーワードは、検索した人の意図と広告の内容が合っていない可能性があります。広告文に合わせてキーワードを別の広告グループに分けたり、成果の出ないキーワードを停止したりして、クリックされやすいキーワードに予算を集中させましょう。
人気のキーワードはクリックされやすい一方で、クリック単価が高騰しやすい点にも注意が必要です。ロングテールキーワードも組み合わせて、クリック率とクリック単価のバランスを取りましょう。
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2. 広告の関連性とLPの利便性を高める施策
キーワードと広告文の関連性を見直す
ユーザーが検索するキーワードに対して、適切な訴求ができているかを見直すことも重要です。
具体的には、見出しや説明文などにユーザーの検索意図に合うキーワードを含める必要があります。検索意図に合うキーワードが含まれていない広告は、ユーザーに「自分には関係のない広告」と判断されるので注意してください。
また、検索意図が近いキーワードごとに広告グループを分け、それぞれに合った広告文を用意すると、広告の関連性を高めやすくなります。
LPの利便性を上げる
LPの利便性は、広告の品質を評価する要素のひとつで、広告ランクにも影響します。クリック単価を抑えるためにも、LPの利便性を高めることが大切です。以下の要素に注目して、改善していきましょう。
◯ LPの読み込み速度を上げる(Googleが示す表示速度の指標「LCP」では、2.5秒以内が「良好」の目安)
◯ 広告を配信するキーワードとLPの関連性を上げる(ユーザーの検索意図やニーズに応えるコンテンツを用意する)
◯ ユーザーが知りたい情報を見つけやすい場所に配置する
◯ 問い合わせや資料請求のボタンを見つけやすい場所に配置する
◯ 画像や動画を使って、商材の魅力や使い方をわかりやすく伝える
◯ スマホの画面でも見やすくする
ユーザーがリスティング広告をクリックしてLPを訪問したとき、「期待した内容ではなかった」と失望させないことが重要です。
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クリック単価に関するよくある質問
ここでは、クリック単価に関するよくある質問に回答します。
高騰したクリック単価をすぐに下げたい場合は?
通常は、広告の品質を改善しながらクリック単価を下げていくことが基本です。ただし、クリック単価が急騰した場合は早急な対応が必要なため、次のような施策を検討しましょう。
上限クリック単価を下げる
上限クリック単価を下げれば、クリック単価をすぐに下げることが可能です。ただ、あまりに下げすぎると掲載順位が下がるだけでなく、広告自体が表示されないリスクがあるので、実際のクリック単価を確認しながら調整しましょう。
上限クリック単価を適切に下げれば、ある程度の掲載順位を維持した状態で広告を表示できます。クリック単価が急騰した場合は上位表示にこだわらず、広告費とのバランスを優先することが大切です。
なお、自動入札を使っている場合は、キーワードごとの上限クリック単価は設定できません。後述する入札戦略ごとの対応を参考にしてください。
クリック単価が高いキーワードを配信停止する
クリック単価が高く、コンバージョンの獲得数も少ないキーワードがあるなら、広告の配信を停止して運用を見直しましょう。
新しく広告を配信するキーワードが必要な状態なら、広告文やLPとの関連性に注目しながら探してみてください。Googleのキーワードプランナーでは、「新しいキーワードを見つける」でLPのURLを入力すると、関連性の高いキーワードの候補を調べられます。
また、クリック単価が多少高騰していても、広告の配信目的を達成できている状況であれば、そのまま様子を見ることも一手です。
この場合は、目的をまったく達成できていないキーワードだけを停止しましょう。たとえば、コンバージョンを増やすことが目的なら、コンバージョン率が低くCPAも高いキーワードが停止の対象です。
クリック単価を改善するための優先順位は?
クリック単価の改善は、もっとも状況が悪い部分から行うことが基本です。ただ、どこから改善するか迷ったときは、品質スコアを確認し、評価の低い要素から改善するとよいでしょう。
品質スコアの確認方法
品質スコアは、以下の手順で確認できます。
1. Google広告の管理画面で、左側の「キャンペーン」メニューから「キーワード」を選ぶ
2. 表の右上にある表示項目(列)のアイコンをクリックする
3. 「品質スコア」の項目を追加して「適用」をクリックする
品質スコアと、3つの要素それぞれの評価(「平均より上」「平均的」「平均より下」)が表示されます。なお、表示回数が少ないキーワードは、品質スコアが「—」と表示されることもあるので注意しましょう。
品質スコアを上げる方法
品質スコアの3つの要素と、それぞれの改善方法は以下のとおりです。
| 要素 | 評価される内容 | 主な改善方法 |
|---|---|---|
| 推定クリック率 | 広告が表示されたときに、クリックされる可能性の高さ | ユーザーがクリックしたくなるように広告文を改善する、アセットを設定する |
| 広告の関連性 | 広告の内容が、ユーザーの検索意図とどの程度合っているか | 見出しや説明文に適切なキーワードを含める、検索意図ごとに広告グループを分ける |
| ランディングページの利便性 | 広告をクリックしたユーザーにとって、LPがどの程度関連性があり役に立つか | 読み込み速度を上げる、検索意図に応えるコンテンツを用意する |
上記を行ってもクリック単価が改善しない場合は、ターゲティングの最適化や、入札戦略に合わせた対応を行います。
ターゲティングを最適化する
ターゲティングの最適化では、広告を配信するターゲットを絞り込むことがおすすめです。具体的には、以下のような条件を組み合わせて設定します。
◯ 地域
◯ 年齢
◯ 性別
◯ 使用デバイス
◯ 時間帯
ターゲットを絞り込めば、自社の商材に興味を持たないユーザーのクリックを減らせるため、広告費の無駄を抑えられます。
入札戦略に合わせて調整する
入札戦略ごとの対応は以下のとおりです。
| 入札戦略 | クリック単価を抑える方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| クリック数の最大化 | 上限クリック単価を適切な金額に設定して、クリック単価の高騰を抑える | 低く設定しすぎると、クリック数が減る |
| コンバージョン数の最大化(目標値なし) | 許容できる金額を目標コンバージョン単価として設定し、クリック単価の高騰を抑える | 目標値を設定した直後は、配信が安定するまで時間がかかる |
| コンバージョン数の最大化(目標コンバージョン単価を設定済み) | クリック単価が高騰している広告グループや、コンバージョンを獲得しにくい広告グループの目標コンバージョン単価を下げる | 目標を下げすぎると、配信量やコンバージョン数が減る |
| 個別クリック単価 | クリック単価が高騰しているキーワードの上限クリック単価を下げる | 下げすぎると、掲載順位が下がったり広告が表示されなくなったりする |
クリック単価の目標はどうやって決める?
クリック単価の目標は、コンバージョンなどの最終目標から決めることが一般的です。計算は、以下の手順で行います。
1. 「目標コンバージョン数 ÷ コンバージョン率」で、最終目標に必要なクリック数を算出
2. 「月額予算 ÷ クリック数」で、目標クリック単価を算出
上記の計算を行う際のコンバージョン率は、すでに自社広告のコンバージョン率を把握しているなら、その数値を使いましょう。まだ配信実績がない場合は、自社サイトのコンバージョン率などを参考に、控えめな数値で仮置きします。
たとえば、目標コンバージョン数が70件、月の広告予算が80万円、コンバージョン率を1%としたケースの計算例は以下のとおりです。
800,000円 ÷ 7,000クリック ≒ 114円(目標クリック単価)
このケースでは、目標とするクリック単価は114円以下になります。
なお、目標クリック単価は「目標CPA × コンバージョン率」で求めることも可能です。この例では、目標CPAが約11,429円(80万円 ÷ 70件)なので、「11,429円 × 1% ≒ 114円」と同じ結果になります。
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まとめ:クリック単価は広告の品質と入札戦略で適正化しよう
リスティング広告のクリック単価は、入札単価だけでなく、広告の品質などを加味した広告ランクによって決まります。広告文やLPを改善して広告の品質を高めれば、同じ掲載順位をより低いクリック単価で獲得することも可能です。
ただし、クリック単価は低ければよいわけではありません。目標CPAやコンバージョン率とあわせて確認し、自社の目的に合った入札戦略を選んで、費用対効果の高い運用を目指しましょう。